てっちゃんへ『死刑執行人サンソン』おもしろかったよ!

おさななじみのてっちゃんへ

 

やっほー!

 

元気?私は元気だよ~!

 

手紙を書くのは久しぶりだね!最近はどんなふうにすごしてるかな?

私は「世界中を旅行してみたい~!」なんて思ってるけど、今は子どもと一緒にいることを優先しちゃってる。子どもが小さいうちは、子どもと離れて暮らすなんて考えることもなかったけど、最近は子どもたちもそれぞれに自分のしたいことや夢に向かって歩き始めてて、もしかして、こうして同じ家で一緒にいられるのもあと数年かもしれない。精神的にも自立し始めてるし。「最後は手放すのが親の仕事なんて、子育てってなんてせつない仕事だ~!!」ってここにきて気づいたよ。

でも、まあ「変化」っていうのは絶対いいほうに変わるものだって最近思ってる。昔は変わることが怖かったり不安だったりしたけどね。だからきっと大丈夫。

今しかない今をじっくり味わっていくよ。

 

まあ、そういうわけで、今世界中を旅行するわけにはいかないから、本を読んだり映画を見たりして世界を知ろうとしてる。最近はこれを読んだよ。

 

 

見てこの帯!!

スティールボールラン』のジャイロ・ツェペリのモデルとなった人の話!!

(『スティールボールラン』は『ジョジョの奇妙な冒険』の7つ目のシリーズだよ。読んだことある?このシリーズだけでも面白いよ。おすすめ~。)

 

「死刑」とかって不吉な感じがして一瞬読むのをためらったんだけど、これはおもしろかった!物語を読むように読めたよ。いくらジャイロ・ツェペリのモデルとなった人の話でも歴史の勉強をするかんじだったらムリ~って思ったんだけど、そうじゃなくて、おもしろかったわ!その時代の空気とか、生きてる人の感情とかリアルに感じた!その時代に実際に生きていたこの人が、こうして、こんな思いで生きてたんだって。しかも、時々テレビで見るあの場所で!って思った。

私たちってマンガの『ベルサイユのばら』でフランス革命を知ったでしょ?それを違う方向からリアルに知るってかんじ!

とにかく読みやすくておもしろくて、一気に読んじゃった。

 

スティールボールラン』の影響なのか、読んでて荒木飛呂彦さん(あ『スティールボールラン』描いた人ね)の絵で頭の中に再現されていく感じがしたよ!

 

あと個人的に一番笑ったのが「あとがき」のここを読んだ時。

 

 …まったく私一人にしか関係のないことを一言だけ述べるのをお許し願いたい。私はもともとバルザックが好きで仏文科にいった人間である。今回は、バルザックの著作を参考にし、バルザック作品から引用したりもした。これが、私にはとても嬉しい。以上。…

 

なんじゃ!!

うれしかったんだね~!!どうしても言いたかったんだね!!

 

とにかく、おもしろかったよ。

これを読んだ後『スティールボールラン』と『ベルばら』をもう一回読み直そうかなって思ってる。

 

じゃあ、またてっちゃんに話したいことがあったらお手紙書くね。

まったね~!